夢見る「運命の人」

世の中には、
ロマンを愛する人たちがたくさんいます。

現実離れした甘美な空想を好んだり、
好みの雰囲気に浸ることが趣味だったり、
そんなタイプの人たちは
恋愛に対しても独特な世界観を持っていることも
多いのではないでしょうか。

ロマンチストなら、一度は
「運命の人との出会い」を夢見るものです。


しかし、その運命の人かどうかは
実際に交際してみなければわかりませんし、
そもそも運命かどうかの判断基準は
なんなのでしょう。

ロマンチストの多くは、
恋愛という関係に大いなる理想をもっていて、
その理想に当てはまる人こそを
「運命の人」としていると言えるのかもしれません。

ですが、人はそれぞれ考え、
行動する独立した存在です。

よほど自主性がない人でもなければ、
誰かの都合や理想にピッタリ合うはずがないのです。

つまり、ロマンを愛する人
言うところの「運命の人」とは、
「自分の理想通りの恋人」ではなく、
むしろ「自分が抱いた理想から外れているけど、
それでも愛しくてたまらない人」
を指すのではないでしょうか。

そのことに気づけないロマンチストは、
永遠に運命の人と出会うことは
ないのかもしれません。


好きな世界観に傾倒したり、
甘い空想に浸ったりするのは個人の自由ですが、
恋愛とは眼の前の相手と向き合い、
お互いに理解しなければできないものです。

本気で好きな人と、
良いお付き合いをしたいのであれば、
理想や趣味に浸るのはほどほどにして、
現実の恋人としっかり向き合うことをお勧めします。

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