身を焦がして安定は得られない

最近の恋愛心理学では、どうすればモテるかよりも、
いかに一人の人と安定した良い関係を続けることができるか、
の方法論が求められる傾向にあります。

つまり、どうすれば「結婚」に向けた関係を築いていけるか、です。


恋愛は大きく2つの期間に分けることができます。

1つめは男女が出会い、恋に落ちて付き合いだした初期の、
ときめきやどきどきを伴った関係の期間。

2つめは、そうした刺激を感じることがなくなったり少なくなったが、
この相手と一緒に生きていきたいと思え、
一緒にいることを幸福に感じられる関係性の期間。


一部の人は1つめの期間だけを恋愛だとし、
それが過ぎて刺激的でなくなったら、愛が醒めたと捉えます。

そして新しい出会いを求めます。

ときめきが無くなるなんて恋じゃない、身を焦がすような恋こそ恋、
といった恋愛観の人も少なくはないでしょう。

こうした恋愛観はロマンチックで魅力的ではあります。


しかし、心理学や脳科学、生物学などの科学分野的には、
1つ目の刺激的な関係が醒めるのは、避けられないことなのだそう。

そして、この時期を迎えても、
そこからうまく2つめの期間に移行していくことができた男女は、
安定した長い付き合いができる傾向にあります。


情熱的、刺激的な恋愛だけを求めるのも大いに結構です。

でももしその恋愛観をもつ人が、恋愛の先に結婚や、
子供をもうけて家庭を作ることを想定しているならば、
いつかは選択を迫られるでしょう。

ロマンチックで刺激的な理想の男女関係を続け、
かつ、家庭を築くことは、科学的には同時にできないのです。

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